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【お役立ち情報】印刷用紙の種類

日常でよく目にする紙の印刷物。書籍やチラシ、ポスター、名刺、パンフレットなど、用途や目的によって用紙の種類が違うことにお気づきでしょうか。

手触りでは、ツルツルやしっとり、またはサラサラといった質感の違いがあり、見た目では、光沢の有無や紙の色、表面に凸凹加工がされていたり、キラキラのラメが入っていたりといった違いもあります。

この記事では、印刷で使用される一般的な用紙の種類とその特徴についてご紹介します。


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塗工紙と非塗工紙

世間一般で使われている印刷用紙は「グロスコート紙」、「マットコート紙」、「上質紙」、「特殊紙」とよばれる4種類の紙がほとんどの割合を占めています。

出来上がったばかりの紙の表面は、いわゆるコピー用紙のような仕上がりです。それに特殊な塗料を塗布(コーティング)し、白色度や平滑性、インキの受理性、網点の再現性、印刷光沢、印刷不透明度などを高めたものが塗工紙(コート紙)です。
逆に表面に何も塗っていない状態の紙を非塗工紙(非コート紙)といいます。

上記の4種類のうち、「グロスコート紙」と「マットコート紙」が塗工紙に、「上質紙」は非塗工紙に分類されます。

グロスコート紙

上質紙をベースにグロス系の塗料を20g/m²程度塗布した用紙のことを指します。
一般的に「コート紙」といえば「グロスコート紙」を指すことがほとんどです。

グロスコート紙は、光沢があり表面の平滑度が高い用紙です。平滑度が高いため、印刷した際は高い彩度で印刷されます。
その反面、鉛筆やボールペンでの加筆やスタンプを押すには向いていません。

用途としては主に、美術書・写真集・雑誌の表紙・ポスター・カレンダー・カタログなどに使用されています。

主な銘柄としては、王子製紙の「OKトップコート+」、日本製紙の「オーロラコート」、三菱製紙の「パールコートN」などがあります。


マットコート紙

上質紙をベースにマット系の塗料を塗布した用紙のことを指します。
一般的にグロスコート紙に比べ、塗布する塗料が少ないため、「微」塗工紙とも呼ばれます。

マットコート紙は、光沢が抑えられており、多少厚手に感じる品の良い用紙です。平滑度はグロスコート紙より劣り、印刷の彩度は落ち着いた感じで印刷されます。

注意点として、表面の平滑度が低いため、絵柄にベタの面積が多い場合は、用紙同士が擦れてインキが落ちる・転移する場合があります。
この現象は、印刷後のインキ乾燥に長い時間をおくか、表面加工(ニス加工・PP加工など)を行うことである程度防ぐことができます。

用途としては主に、美術書・写真集・ポスター・カレンダー・カタログなどで、用紙の光沢が抑えられているため、上品に感じ、長時間見ていても目が疲れづらいという特徴があります。

主な銘柄としては、王子製紙の「ニューエイジ」、日本製紙の「ユーライト」、三菱製紙の「ニューVマット」などがあります。


上質紙

上質紙は、原料が化学パルプ100%にて製造され、塗料が塗布されていない用紙のことを指します。コピー用紙(PPC用紙)の多くは上質紙に分類されます。

上質紙は表面の平滑度が低いため、印刷すると、良く言えば落ち着いた感じ、悪く言えばインキが沈んだ感じになります。
グロスコート紙と比べて、水性ペンやボールペンなどでの筆記性に優れている(=書きやすくインクが乾きやすい)ので、申込用紙などで使用されたり、厚手の上質紙はスタンプを押すカードや申し込みハガキなどでも使用されています。

用途としては主に、書籍・広報誌・会報・カタログ・チラシ・ポスター・カレンダー・コピー用紙などがあげられます。

主な銘柄としては、王子製紙の「OKプリンス上質」、日本製紙の「しらおい」、三菱製紙の「金菱」などがあります。


特殊紙

特殊紙は、その名の通り特別な製法や特殊な加工によって作られた紙の総称です。

紙自体に色がついていたり、模様が空押しされたりしていて、一般の印刷機で印刷できる紙から、耐水性・絶縁性・通電性をもたせたもの、麻の繊維を原料にしたもの、物質を濾(こ)し分ける濾過(ろか)紙、電子情報を記録できるもの、といった用途の限定される紙まで様々な種類があります。

一般の印刷機で印刷できる紙だけでも、各製紙メーカーから様々な種類のものが作られており、数百種類の中からユニークなもの、自分のイメージにあったものを選ぶことができます。
選んだ特殊紙によって唯一無二のものを製作でき、ビジネスの現場においては、相手に強い印象を残せたり、競合社との差別化を図ることができます。

MBEでは、皮のような模様のついた「レザック66」や「エンボス皮しぼ」が製本の表紙に、豊富な種類がある色紙「色上質紙」も同じく製本の表紙やスミ1色刷りのチラシ等によく使わます。
他には、和紙のような模様の入った「新大礼紙」や「しこくてんれい」が挨拶状で、「きらびき」、「ペルーラ」、「スタードリーム」といったパール加工が施された紙が製本の表紙やグリーティングカードによく使われています。




今回は、基本的な印刷用紙について紹介しました。

MBEでは、専門のスタッフがご使用の用途やシーンに合わせて、最適な用紙の種類をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。

「お客様の仕事を簡単に、便利に、スムーズに」 それが私たちMBEの目標です。MBEの各種サービスをお仕事に、日々の生活に、ぜひお役立てください。

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